日本語読解 ・ 学習プリント
記憶は倉庫ではない — 思い出すたびに書き換えられるものJLPT N2 程度
主旨把握問題(筆者の主張を読み取る)| 原文・全文訳・語彙・文法・解答解説つき
课文原文(本文)
★ 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。
私たちは、記憶というものを、頭の中の倉庫のように思っている。経験した出来事が箱に詰められ、棚に並べられ、必要なときに取り出される——「思い出す」とは、その棚から一つを見つけてくる作業だ、と。だから、記憶がぼやけたり、他人の話と食い違ったりすると、私たちは自分の頭を責める。しまい方が悪かったのだ、と。だが、この倉庫のたとえは、おそらく根本のところで間違っている。
記憶を研究する人たちが繰り返し示してきたのは、思い出すという行為が、保存された記録の再生ではなく、そのつど新たに組み立て直すことだ、という事実である。同じ出来事を語るたびに、話は少しずつ形を変える。しかも、変わったという自覚は、ほとんどない。それどころか、何度も語られた記憶ほど、話し手にとっては鮮明で、確信に満ちている。語りがなめらかになることと、記憶が正確であることとは、まったく別なのである。
では、そのつど組み立て直される記憶は、何をもとに組み立てられるのか。いまの自分である。いまの気分、いまの立場、いま信じている物語——それらが、過去のかけらを選び、並べ、足りないところを補う。十年前のけんかを、仲直りしたあとで思い出すのと、憎んだままで思い出すのとでは、同じ場面が違う色を帯びる。記憶が過去を保存しているのではない。過去のほうが、現在によって書き直されつづけているのである。
こう言うと、記憶とはずいぶん頼りないものだ、と思われるかもしれない。しかし、忘れることやゆがむことを、単なる欠陥とみなすのは早い。すべてを、経験したままの細かさで抱えこんだ人間を想像してみればよい。その人は、二つの出来事のあいだに共通するものを見つけ出しえないだろう。似ているとは、細部を捨てるからこそ言えることだからだ。忘却は、記憶の失敗ではなく、意味をつくり出すための働きなのである。
だとすれば、「正確に覚えていること」を記憶の理想とするのは、的はずれだということになる。私たちが過去を思い出すのは、過去をそのまま保つためではなく、いまをどう生きるかを決めるためだ。思い出すたびに、私たちは過去を少しずつ作り変え、その作り変えられた過去が、いまの自分を支えている。①そこにこそ、記憶の本当の働きがある。倉庫の管理人としては失格でも、私たちは、なかなか腕のいい編集者なのだ。
全文翻译(中文对照)
第一段:我们把「记忆」这东西,想象成头脑里的仓库。经历过的事被装进箱子、摆到架子上,需要的时候再取出来——所谓「回想」,就是从那排架子上找出一件来的作业。正因为这样想,一旦记忆变得模糊,或者与别人的说法对不上,我们就责怪自己的脑袋:怪自己当初收得不好。但是,这个「仓库」的比喻,恐怕从根本上就错了。
第二段:研究记忆的人反复揭示的,是这样一个事实:回想这一行为,并不是把保存好的记录再放一遍,而是每一次都重新组装起来。同一件事,每讲一遍,说法就一点点地改变形状。而且,人几乎没有「我改动了」的自觉。非但如此,被反复讲述过的记忆,对讲述者本人来说反而更鲜明、更充满确信。叙述变得流畅,与记忆变得准确,完完全全是两回事。
第三段:那么,每一次被重新组装的记忆,究竟是以什么为材料组装起来的呢?是现在的自己。现在的心情、现在的立场、现在所相信的那套说法——是它们在挑选过去的碎片、排列它们、补上不足的地方。十年前的一场争吵,在和好之后回想,和在仍然怀恨时回想,同一个场面会染上不同的颜色。并不是记忆在保存过去。而是过去这一边,一直被现在不断地改写着。
第四段:这样一说,也许有人会觉得:记忆真是靠不住的东西啊。然而,把「忘记」和「走样」看作单纯的缺陷,还为时过早。不妨想象一下:一个把一切都以经历当时的细致程度统统抱在怀里的人。那样的人,恐怕无法在两件事之间找出共通之处。因为所谓「相似」,正是舍掉细节之后才说得出来的话。忘却并不是记忆的失败,而是为了造出意义的一种机能。
第五段:既然如此,把「准确地记住」当作记忆的理想,也就成了文不对题的事。我们之所以回想过去,并不是为了把过去原样保存下来,而是为了决定现在该怎么活。每一次回想,我们都把过去一点一点地改造;而那个被改造过的过去,正支撑着现在的自己。记忆真正的功用,恰恰就在这里。作为仓库的管理员或许不合格,可我们,是相当有本事的编辑。
问「そこ」指什么,三步就够:①**先看紧邻的前一句**——「思い出すたびに、私たちは過去を少しずつ作り変え、その作り変えられた過去が、いまの自分を支えている」。②**代入验证**:把它整句塞回「( )にこそ、記憶の本当の働きがある」,读得通,且句意成立。③**与全文主张对照**:第3段已经说过「過去のほうが、現在によって書き直されつづけている」,第4段说忘却是「意味をつくり出すための働き」——代入后的意思与这两处完全同向,故正确。反过来,凡是与第1段通念同向的(「正確に保存している」)、只在第2段出现过的细节(「何度も語ると鮮明になる」)、文中根本没提的心理机制(「つらい過去から心を守る」),都是干扰项。注意「こそ」是**强调**,它总是把前文的论证收束到作者最想说的一点上——所以「そこ」绝不会指向一个无关紧要的细节。
文章结构与段落分析
先立起通念:記憶=倉庫、思い出す=取り出す。再一句推翻:「この倉庫のたとえは、おそらく根本のところで間違っている」。第1段是作者要打倒的对象,不是主张。
研究の示す事実:思い出す=再生ではなく、そのつどの組み立て直し。核心提醒:「なめらかさ」≠「正確さ」,鮮明・確信は主観の強さにすぎない。
p3 追问材料是什么 → 「いまの自分」;因果方向倒转(過去のほうが現在によって書き直される)。p4 应对反驳:忘却は欠陥ではなく、細部を捨てるからこそ「似ている」が言える=意味をつくり出す働き。
「正確に覚えている」を理想とするのは的はずれ → 思い出すのは、いまをどう生きるかを決めるため → 「そこにこそ、記憶の本当の働きがある」→ 比喩で締める(倉庫の管理人としては失格でも、腕のいい編集者)。
第1段の役割 ― 通念の提示 — 「記憶=倉庫」というたとえと、その否定
起段。作者先把**世人的常识**(通念)铺开:记忆=头脑里的仓库,「思い出す」=从架子上取出一件。正因为这样想,记忆一模糊、和别人对不上,我们就责怪自己「收纳方式不好」。段末一句「この倉庫のたとえは、おそらく根本のところで間違っている」把通念一举推翻。评论文的这个起手式(先立通念、再打倒)非常常见:**第一段说的往往不是作者的主张,而是作者要打倒的对象**——读的时候必须标出「这是通念,不是主张」。
第2段の役割 ― 反証① — 思い出すとは「再生」ではなく「組み立て直し」である
承段。作者搬出研究者反复证实的事实:回忆不是**再生**已保存的记录,而是**每一次都重新组装**。接着抛出本段最锋利的一句:**语得越顺 ≠ 记得越准**(「語りがなめらかになることと、記憶が正確であることとは、まったく別なのである」)。注意「何度も語られた記憶ほど…鮮明で、確信に満ちている」——这里的「鮮明」「確信」是**主观的强度**,不是**客观的准确度**。JLPT 最爱把这两者偷换:选项里出现「何度も語れば正確になる」,一律错。
第3段の役割 ― 分析 — 記憶を組み立てる材料は「いまの自分」(過去と現在の向きの逆転)
中核段。作者追问:每次重新组装,是**拿什么当材料**?答案是「いまの自分」——现在的心情、立场、正相信着的故事,会挑选过去的碎片、排列它们、补上缺口。举例(和好之后回忆 vs 仍在憎恨时回忆,同一场面染上不同颜色)之后,作者用一组强调构文把因果方向**倒转**过来:「記憶が過去を保存しているのではない。過去のほうが、現在によって書き直されつづけているのである。」——不是记忆保存过去,而是过去被现在不断改写。这句是全文的轴,也是末段「そこ」的最终依据。
第4段の役割 ― 反論への応答 — 忘却は「欠陥」ではなく、意味をつくり出す働きである
转段。作者先替读者说出可能的反驳:「そんな記憶は頼りないではないか」。然后反击:把忘记、走样当成**单纯的缺陷**(欠陥)还太早。论证方式是**反事实的思想实验**:设想一个把一切都以经验时的细致程度全抱住的人——那样的人反而**找不出两件事之间的共同点**(〜えない)。因为「似ている」正是**舍掉细部才说得出来的话**(〜からこそ)。于是忘却被重新定义:不是失败,而是**制造意义的机能**。这一步是本文从「记忆不可靠」翻转到「记忆很了不起」的关键。
第5段の役割 ― 結論 — 記憶の本当の働き(指示語「そこ」のターゲット)
结段。①先由前文推出:把「正確に覚えていること」当作记忆的理想,是**的はずれ**(〜ということになる)。②给出记忆的目的:不是为了保存过去,而是为了**决定现在怎么活**。③然后是本题的关键一句:「思い出すたびに、私たちは過去を少しずつ作り変え、その作り変えられた過去が、いまの自分を支えている。」④紧接着才说「**そこにこそ**、記憶の本当の働きがある」——「そこ」指的正是紧邻前句所描述的那件事(每次回忆都在改写过去,而被改写的过去支撑着现在的自己)。⑤末句用比喻收束:作为仓库管理员不合格,但我们是**相当高明的编辑**。
第1段は「通念」であって主張ではない — 打倒される側を主張と読み違えない
评论文最常见的开局,就是先把**大家都这么想**的常识(記憶=倉庫)写得像模像样,再一刀推翻。第1段的四句话全部是通念的展开,只有最后一句「だが、この倉庫のたとえは、おそらく根本のところで間違っている」才是作者的声音。**「だが」「しかし」出现的地方,就是通念与主张的分界线**——把这条线画出来,后面的选项里凡是「記憶は経験したとおりに保存されている」之类,都可以立刻排除(那正是被打倒的一方)。
「鮮明・確信」と「正確」を混同させる罠 — 主観の強さは証拠にならない
第2段埋了一个专门用来做干扰项的对立:「何度も語られた記憶ほど…鮮明で、確信に満ちている」——但紧接着一句「語りがなめらかになることと、記憶が正確であることとは、まったく別なのである」。也就是说,**讲得越熟、越有把握,并不等于越准确**。JLPT 会据此造出「何度も語ることで記憶は正確になる」这样的选项:它读起来与原文很像(都用了「何度も語る」「鮮明」),但把「主观的确信」偷换成了「客观的准确」。遇到「A ということと、B ということとは別だ」的句式,请立刻记下:**这两者今后一定会被混在一起考**。
文章の軸 — 「AがBを〜するのではない。Bのほうが〜されるのである」(因果の逆転)
「記憶が過去を保存しているのではない。過去のほうが、現在によって書き直されつづけているのである。」这一组句子把常识的方向**整个倒过来**:不是过去→现在(过去被保存下来供现在取用),而是现在→过去(现在不断改写过去)。「〜のではない。〜のである」是评论文用来完成这种翻转的标准工具,「〜のほうが」则明确指出被翻转的主语。全文最后的「そこ」,指的正是这一轴心在末段的具体化,因此**读懂了这一句,末段的指示语题就不必再犹豫**。
重点词汇表
| 単語 | 品詞 | 意味(中文) |
|---|---|---|
| 倉庫 | 名 | 仓库 使わない道具は倉庫にしまってある。不用的工具收在仓库里。 |
| 出来事 | 名 | 事情,事件(发生的事) その日の出来事を日記に書く。把那天发生的事写进日记。 |
| 取り出す | 动Ⅰ | 取出,拿出 かばんから資料を取り出す。从包里取出资料。 |
| 食い違う | 动Ⅰ | (说法、意见)不一致,对不上,有出入 二人の証言が食い違っている。两人的证词对不上。 |
| 責める | 动Ⅱ | 责备,责怪 失敗した自分を責めても仕方がない。责怪失败的自己也无济于事。 |
| 根本 | 名 | 根本,根源 問題を根本から見直す。从根本上重新审视问题。 |
| 繰り返す | 动Ⅰ | 反复,重复 同じ失敗を繰り返してはいけない。不能重复同样的失败。 |
| 再生 | 名/动Ⅲ | (录音、录像的)播放、重放;再生 録音を再生して確かめる。把录音放出来确认。 |
| 組み立てる | 动Ⅱ | 组装,搭建;(把想法)构建起来 部品を組み立てて模型を作る。把零件组装成模型。 |
| 自覚 | 名/动Ⅲ | 自觉,自我意识到 遅刻したという自覚がない。没有「自己迟到了」的自觉。 |
| 鮮明 | 形动 | 鲜明,清晰 あの日の光景は今も鮮明だ。那天的情景至今仍很清晰。 |
| 確信 | 名/动Ⅲ | 确信,坚信 成功を確信している。坚信会成功。 |
| 補う | 动Ⅰ | 补充,弥补 経験の不足を努力で補う。用努力弥补经验的不足。 |
| 帯びる | 动Ⅱ | 带有(某种色彩、性质);肩负 話が現実味を帯びてきた。事情开始带有现实感了。 |
| 頼りない | 形Ⅰ | 靠不住的,不可靠的 記憶ほど頼りないものはない。没有比记忆更靠不住的东西了。 |
| 欠陥 | 名 | 缺陷,毛病 設計に欠陥が見つかった。设计上发现了缺陷。 |
| 細部 | 名 | 细部,细节 細部にこだわりすぎて全体が見えない。过于拘泥细节,反而看不到整体。 |
| 忘却 | 名/动Ⅲ | 忘却,遗忘(书面语) 忘却は人間に必要な働きでもある。遗忘也是人所必需的一种机能。 |
| 的はずれ | 名/形动 | 文不对题,不得要领,没说到点子上 彼の答えは的はずれだった。他的回答文不对题。 |
| 支える | 动Ⅱ | 支撑,支持 家族が彼の生活を支えている。家人支撑着他的生活。 |
语法点精讲
意味:每当……就……(每一次都发生同样的事) 接续:动辞书形/名词+の+たびに
- 原文同じ出来事を語るたびに、話は少しずつ形を変える。同一件事每讲一次,说法就一点点地改变形状。
- この写真を見るたびに、あのころを思い出す。每次看到这张照片,就想起那段日子。
意味:越是……就越……(前项程度越高,后项越成立) 接续:名词/动·形普通形+ほど(常与「〜ば」呼应:〜ば〜ほど)
- 原文何度も語られた記憶ほど、話し手にとっては鮮明で、確信に満ちている。越是被反复讲述的记忆,对讲述者而言就越鲜明、越充满确信。
- 経験のある人ほど、慎重になるものだ。越是有经验的人,越会变得慎重。
意味:并不是……。而是……(先否定通念,再给出真正的解释;评论文的翻转句式) 接续:普通形+のではない。+普通形+のである
- 原文記憶が過去を保存しているのではない。過去のほうが、現在によって書き直されつづけているのである。并不是记忆在保存过去。而是过去这一边,一直被现在改写着。
- 彼は怒っているのではない。ただ、疲れているのである。他并不是在生气。只是累了而已。
意味:视为……,看作……(把 A 当作 B 来处理;书面语、规则用语) 接续:名词/普通形+と+みなす
- 原文忘れることやゆがむことを、単なる欠陥とみなすのは早い。把忘记、走样看作单纯的缺陷,还为时过早。
- 期日までに返事がない場合は、同意したものとみなします。若在期限前未答复,即视为同意。
意味:能够……/无法……(可能性;书面语。「あり得る」读作「ありうる」) 接续:动ます形(去ます)+得る/得ない
- 原文その人は、二つの出来事のあいだに共通するものを見つけ出しえないだろう。那样的人,恐怕无法在两件事之间找出共通之处。
- それは十分にあり得る話だ。那是完全可能发生的事。
意味:正因为……才……(强调唯一的、真正的原因) 接续:普通形+からこそ(名词・な形+だ+からこそ)
- 原文似ているとは、細部を捨てるからこそ言えることだ。所谓「相似」,正是舍掉细节之后才说得出来的话。
- 苦しい経験をしたからこそ、人の痛みがわかる。正因为吃过苦,才懂得别人的痛。
意味:(不妨)试着……看看就知道了(提出一个思想实验或验证方法) 接续:动て形+みればよい/みればいい
- 原文すべてを、経験したままの細かさで抱えこんだ人間を想像してみればよい。不妨想象一下:一个把一切都以经历当时的细致程度全数抱住的人。
- 疑うなら、自分で確かめてみればいい。要是怀疑,自己去确认一下就好。
意味:(那么)就等于是……;结论就是……(由前提推出的必然结论) 接续:普通形+ということになる
- 原文「正確に覚えていること」を記憶の理想とするのは、的はずれだということになる。把「记得准确」当作记忆的理想,就成了文不对题。
- この結果が正しければ、これまでの説明は誤りだったということになる。如果这个结果正确,那就等于说此前的说明是错的。
意味:作为……来说(从某个身份、标准的角度评价) 接续:名词+としては
- 原文倉庫の管理人としては失格でも、私たちは、なかなか腕のいい編集者なのだ。作为仓库的管理员或许不合格,但我们是相当高明的编辑。
- 新人としては、よくやったほうだ。作为新人来说,算是做得不错了。
解答与解析
問1指示語傍線部①「そこにこそ、記憶の本当の働きがある」とあるが、「そこ」は何を指しているか。
思い出すたびに過去が少しずつ作り変えられ、その過去がいまの自分を支えているという点。
正解。「そこ」指向紧邻的前一句:「思い出すたびに、私たちは過去を少しずつ作り変え、その作り変えられた過去が、いまの自分を支えている」。本项把这句话原封不动地接了下来——包括「少しずつ」这一层「一点一点」的限定(作者从未说记忆会被整个推倒重来)。代回原句「( )にこそ、記憶の本当の働きがある」完全通顺,且与第3段的轴心「過去のほうが、現在によって書き直されつづけているのである」方向一致。
- ✗选项1反向 過去の出来事を、経験したときのままの形で正確に保存しつづけているという点。
这正是第1段被推翻的通念(記憶=倉庫)。作者在第3段明说「記憶が過去を保存しているのではない」,末段更把「正確に覚えていること」称为「的はずれ」。指示语题里,与开头通念同向的选项几乎一定是反向陷阱。
- ✓选项2正解 思い出すたびに過去が少しずつ作り変えられ、その過去がいまの自分を支えているという点。
正解。「そこ」指向紧邻的前一句:「思い出すたびに、私たちは過去を少しずつ作り変え、その作り変えられた過去が、いまの自分を支えている」。本项把这句话原封不动地接了下来——包括「少しずつ」这一层「一点一点」的限定(作者从未说记忆会被整个推倒重来)。代回原句「( )にこそ、記憶の本当の働きがある」完全通顺,且与第3段的轴心「過去のほうが、現在によって書き直されつづけているのである」方向一致。
- ✗选项3无中生有 つらい出来事を忘れることによって、自分の心が傷つかないように守っているという点。
文中确实谈到「忘却」,但把它定义为「意味をつくり出すための働き」(舍掉细部才能看出「相似」),从未说过忘却是为了保护内心不受痛苦记忆伤害。这是把常见的心理学说法搬进来的无中生有。
- ✗选项4局部细节 細部を捨てて忘れるからこそ、二つの出来事が似ていると言えるという点。
这句话本身是对的——第4段说「似ているとは、細部を捨てるからこそ言えることだからだ」。但「そこ」承接的是紧邻的前一句(第5段第3句),而不是隔了一段的第4段。指示语只回指最近的、能使「〜にこそ、記憶の本当の働きがある」成立的那一句。取真内容、错位置,是指示语题最典型的失分方式。
指示语题三步:①先看紧邻的前一句——「思い出すたびに、私たちは過去を少しずつ作り変え、その作り変えられた過去が、いまの自分を支えている」。②代入验证:塞回「( )にこそ、記憶の本当の働きがある」,读得通、句意成立。③与全文主张对照:第3段「過去のほうが、現在によって書き直されつづけている」与之同向。此外要留意原文的分寸:作者写的是「少しずつ作り変え」,正解也应把这层限定原样带上,凡是把改写说成一举推翻或凭空捏造的,都已经越过了原文。反过来,与第1段通念同向的(正確に保存)、隔段的真内容(第4段的「似ている」)、文中没有的心理机制(心を守る),都是干扰项。
依据段落:p3、p5
問2内容理解筆者によると、同じ出来事を何度も語ることについて、どのようなことが言えるか。
語るたびに話は少しずつ形を変えるが、話し手に自覚はなく、確信だけが強まる。
正解。第2段三句连读即可确认:「同じ出来事を語るたびに、話は少しずつ形を変える」→「しかも、変わったという自覚は、ほとんどない」→「それどころか、何度も語られた記憶ほど、話し手にとっては鮮明で、確信に満ちている」。形变、无自觉、确信增强,三点齐备。
- ✓选项1正解 語るたびに話は少しずつ形を変えるが、話し手に自覚はなく、確信だけが強まる。
正解。第2段三句连读即可确认:「同じ出来事を語るたびに、話は少しずつ形を変える」→「しかも、変わったという自覚は、ほとんどない」→「それどころか、何度も語られた記憶ほど、話し手にとっては鮮明で、確信に満ちている」。形变、无自觉、确信增强,三点齐备。
- ✗选项2反向 何度も語るうちに記憶は整理されていき、出来事をより正確に思い出せるようになる。
这正是作者亲手堵死的说法。第2段末句写得斩钉截铁:「語りがなめらかになることと、記憶が正確であることとは、まったく別なのである」。「鮮明・確信」是说话人的主观感受,「正確」是客观的准确度——本项把前者偷换成后者,与原文正相反。
- ✗选项3夸大 語るたびに話が変わる以上、人間の記憶にはもはや何の価値もないと言わざるをえない。
把程度推到极端。第4段恰恰要拦住这种反应:「しかし、忘れることやゆがむことを、単なる欠陥とみなすのは早い」,并断言「忘却は、記憶の失敗ではなく、意味をつくり出すための働きなのである」。从「会变形」跳到「毫无价值」,是典型的夸大。
- ✗选项4无中生有 記憶のゆがみを防ぐには、出来事を経験した直後に細かく記録しておくしかない。
文中完全没有这种「对策」。作者的立场是记忆本来就会被改写,而且这种改写并非缺陷;他从未讨论过如何防止变形,更没提过「记录下来」。像是从生活经验里搬进来的,属无中生有。
内容理解题=把设问的关键词(何度も語る)在原文定位,再把该处的几句话原样抄下来。第2段就是全部答案:形を変える/自覚はない/鮮明で確信に満ちている。关键在读懂末句「語りがなめらかになることと、記憶が正確であることとは、まったく別なのである」——凡是把「鮮明・確信」偷换成「正確」的(选2),一律排除。至于把「会变形」推成「毫无价值」的选3,第4段「単なる欠陥とみなすのは早い」已经先一步堵死。
依据段落:p2
問3主旨この文章で筆者が最も言いたいことはどれか。
記憶とは過去をしまう倉庫ではなく、細部を忘れることで意味をつくり出す働きなのだ。
正解。本项踩中的正是全文的两根主梁。其一,第1段末「だが、この倉庫のたとえは、おそらく根本のところで間違っている」把「記憶=倉庫」的通念推翻;末段更把「正確に覚えていること」を記憶の理想とするのは「的はずれ」だと言い切り,用「倉庫の管理人としては失格でも、私たちは、なかなか腕のいい編集者なのだ」收尾。其二,第4段先拦住「记忆靠不住」的反应——「忘れることやゆがむことを、単なる欠陥とみなすのは早い」,再以「似ているとは、細部を捨てるからこそ言えることだからだ」为据,断言「忘却は、記憶の失敗ではなく、意味をつくり出すための働きなのである」。倉庫的否定+忘却的再定义,合起来才是筆者最想说的。
- ✗选项1反向 忘れたりゆがんだりするのは記憶の欠陥であり、それをどう減らしていくかが問われている。
反向。第4段把这条路明确堵死:「しかし、忘れることやゆがむことを、単なる欠陥とみなすのは早い」,并断言「忘却は、記憶の失敗ではなく、意味をつくり出すための働きなのである」。作者要说的恰恰是忘却不是缺陷、不必设法减少。
- ✗选项2局部细节 思い出すことは保存された記録の再生ではなく、そのつど新たに組み立て直すことだ。
局部细节。这句是第2段第1句的原意,但它只是作者用来推翻「倉庫」通念的第一步反证,还没走到主张。作者真正的落点在第4・5段:忘却被重新定义为「意味をつくり出すための働き」,末段更以「倉庫の管理人としては失格でも、私たちは、なかなか腕のいい編集者なのだ」收束。只停在反证上,等于只答了一半。
- ✗选项3夸大 細かいことを覚えていない人ほど物事の本質をつかめるので、記憶力は鍛えなくてよい。
夸大。第4段只说舍掉细部才说得出「似ている」,因而忘却有「意味をつくり出す」的功能——这不等于「忘得越多越好」,更没有推出「記憶力は鍛えなくてよい」这种实践结论。把一个功能推成一条主张,程度过头。
- ✓选项4正解 記憶とは過去をしまう倉庫ではなく、細部を忘れることで意味をつくり出す働きなのだ。
正解。本项踩中的正是全文的两根主梁。其一,第1段末「だが、この倉庫のたとえは、おそらく根本のところで間違っている」把「記憶=倉庫」的通念推翻;末段更把「正確に覚えていること」を記憶の理想とするのは「的はずれ」だと言い切り,用「倉庫の管理人としては失格でも、私たちは、なかなか腕のいい編集者なのだ」收尾。其二,第4段先拦住「记忆靠不住」的反应——「忘れることやゆがむことを、単なる欠陥とみなすのは早い」,再以「似ているとは、細部を捨てるからこそ言えることだからだ」为据,断言「忘却は、記憶の失敗ではなく、意味をつくり出すための働きなのである」。倉庫的否定+忘却的再定义,合起来才是筆者最想说的。
主旨题要把全文的三步串起来,缺一不可:①否定通念(p1「倉庫のたとえは…間違っている」);②反证与分析(p2・p3);③再定义与落点(p4「忘却は、記憶の失敗ではなく、意味をつくり出すための働きなのである」+p5「的はずれ」「腕のいい編集者」)。只抄第2段的反证(选2)是半截;把忘却的功能推成「不必练记忆力」(选3)是夸大;把忘却当缺陷、还要设法减少(选1)与第4段正相反。
依据段落:p1、p4、p5
衍生练习
次の単語と意味を正しく組み合わせなさい。
将下列单词与正确释义配对。
「二人の証言が( )ので、どちらが本当かわからない。」の( )に最もよいものはどれか。
选出最合适填入空格的词。
「経験の不足は、努力で( )しかない。」の( )に最もよいものはどれか。
选出最合适填入空格的词。
本文で使われている「鮮明」の意味に最も近いものはどれか。
选出与本文中「鮮明」意思最接近的一项。
原文に従って空欄を埋めなさい:「語りがなめらかになることと、記憶が( )であることとは、まったく別なのである。」
依原文选出填入空格的词。
「この写真を見る( )、あのころを思い出す。」の( )に最もよいものはどれか。
选出最合适填入空格的形式。
「期日までに返事がない場合は、同意したもの( )。」の( )に最もよいものはどれか。
选出最合适填入空格的形式。
「苦しい経験をした( )、人の痛みがわかるのだ。」の( )に最もよいものはどれか。
选出最合适填入空格的形式。
「人間の記憶は、機械の記録のように正確ではあり( )。」の( )に最もよいものはどれか。
选出最合适填入空格的形式。
次の語句を正しい順に並べ替えなさい(「そこ」が指す内容を述べた一文を完成させる)。
将下列片段排成通顺的句子(还原「そこ」所指的那一句)。
筆者は「忘却」についてどのように考えているか。
作者如何看待「忘却」?
この文章で筆者が最も言いたいことはどれか。
作者最想说的是哪一项?
筆者によれば、何度も語られた記憶ほど正確である。
判断对错:作者认为,被反复讲述的记忆越准确。
筆者は、いまの気分や立場が、思い出される過去の形に影響すると考えている。
判断对错:作者认为,现在的心情和立场会影响被回忆起来的过去的样子。